職人の思い入れ

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工芸品などの漆製品全体の需要は明らかに減っている。
日本人自体が日本の良いものを使わなくなって来ている。

多くの職人は、新たな販路の開拓などは職人のする事ではない。
これまで培って来たものを大切に守って行くだけだ。
そう思っている場合がある。

松田氏が今これから手がけて行こうとしている「建材への漆の活用」は、
そんな職人の人たちにはなかなか理解しがたいものである。

「大事な漆をペンキなどの塗料と同じ様に扱うなんて!」と怒り心頭である。

ちょっと待ってほしい。
昔から、今も日本では社寺仏閣に見られる様に、たとえば鳥居の朱塗りや、お寺の床や壁なども漆で塗られている。昔から漆は建材にも施されていたのだ。

漆には、ブドウ球菌を死滅させるような殺菌効果もある。防水効果や防腐効果もあり、天然塗料では誰にも負けないスーパーマン(死語?)だ。

日本人が忘れかけている日本のすばらしい「漆」を再認識してもらう為にも、
周囲の反発をうけたり風当たりの強い中、あえて率先して走り回っている。
また、伝統を守る為にはそれを担っている職人たちの食いぶちをも確保して行かなければいけない。
需要が減って来ている中、新しい販路を見つけることは必須だと思う。

幸い欧米かぶれしていた日本人が最近少しは和風を見直している傾向があるので、このままもっと日本を大切にする気持ちが育って行くといいなと思う。

漆製品を生み出す為には、単に漆を塗る職人だけではなく、下地を整える職人、または、その職人が使う道具を作る職人もいる。
全ての職人が日本の伝統を後世に伝えて行ける様に最低限の需要を生み出せる様な世の中にできればしたい。

時間がかかるかもしれない。

でも、できれば暖かく見守り応援してほしい。

お願いします。

kitayama-01.jpg

松田氏の「松田 漆企画

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このページは、tairaが2009年12月 2日 20:48に書いたブログ記事です。

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