子供時代の大切な経験

「すぐ連絡くれ」
というメッセージを2009年12月22日に発見した。
メッセージが書き込まれた日付は2009年の3月。
もう1年近く経過している。
なんだか、今すぐになんとかしないといけないという気持ちになって落ち着かなかった。

一昨年の2008年夏頃に、娘になにか習い事を・・・と思った時、自分の子供時代に体験した土器作りや版画、油絵、水彩のことを思い出した。

なかでも竪穴式住居を実際に作るという、滅多にできない体験した思い出はいつも自分に力を与えてくれていた。

先生は今どうしているんだろう。

私が教室に通っていたのは小学6年生までのおよそ6年間。

ネットの時代になったから何か情報があるに違いないと思いつくキーワードで検索したら、ある新聞記者のページにたどり着いた。

そこで初めて知った。

先生はその作品が美術館に永久展示される様な偉大な方だった。

同じ教室の出身者の方が、記事に対して書き込みをしていたので、思い出がこみ上げて私も書き込んだ。
すぐに反映されなかったので、何日かチェックしたら反映されていた。
それからはそのページを見る事も無かった。

それから1年以上経過した、この前の12/22にお正月の和凧の話題になり、そういえば凧も作ったという話からまた先生の事を検索した。

そして、私の書き込みの後に先生のメッセージを発見したのだった。

「すぐ連絡くれ」

すぐ連絡するといっても、今となっては電話番号も住所すらもわからない。
胸騒ぎもする。
すぐに父に電話して聞いてみたが父もわからないという。
ご自宅の位置はかろうじてわかったので、とにかく行ってみる事にした。

その日は祝日前で夕方に外せない仕事が有ったため、
翌日朝にすぐ出発した。

1時間ちょっとかかって到着し、付近の方に先生の自宅の位置を確認して訪ねたが、ひとけが無かった。

手紙を残すかどうか迷ってしばらく座っていたけれど、名前(旧姓)と名刺を手みやげと一緒に残してその日は退散した。

気になったけど、また後でじっくり手紙を書く事にしよううと自分を落ち着かせた。

その日の夕方、先生から電話をいただくことができた。
「まみかぁ?」
「お元気ですか?」
「いやぁ、いま入院してるんや」
その日は外出許可を得てたまたま自宅に戻ったらしい。
「あいたいわぁ」
<私も会いたい!>
次の日病院に行くと約束した。

大きな病院は面会時間が決まっている。
朝一番にでも押し掛けたい気分だったけれど、午後から病院へ向かった。

この病院でいいのかどうか不安を感じながら病室へ向かった。
先生はちょうど治療中で不在だった。

とにかくようやく会える。

1時間ほど待って先生に会うことができた。

25年ぶりくらいだろうか。
私が子供の頃の先生のイメージはインデアンとかヒッピー風で怒ると怖い厳しい先生というものだった。
少し顔がほっそりして、しゃべり口調は柔らかだった。

ちょうど私と同期の女性のTさんが来ていた。
しばらく話していると、少しずつ記憶がよみがえって来た。

あまりにも時間がたちすぎた再会で何を話していいのか戸惑うばかりだった。

次の土曜日に山の近くの先生の自宅で教室が開かれるということで、娘をつれて参加した。

到着した時には、木の家や遊び場にかこまれた広場でお母さんと子供たちみんなでおでんを作っていた。

午前中は木で組まれた家(やぐら?)にのぼったり、崖にのぼったり、木材を切って火にくべたりして遊んだ。

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午後から先生が到着して、凧作りの骨組みの校庭が始まった。
娘も和紙に墨と染料で絵を描かせてもらった。
娘は和紙に色をぬるより手に塗る方がおもしろかったらしい。
手がカエルの様に緑色に染まった。

Tさんから、先生のメッセージを書き留めたものをいただいた。

先生は子供と社会を見て、子供と社会の為にずっと長年、力を注いでこられたんだなぁと改めて思い知らされた。

比べる事自体おかしいけれど、自分の生き様と先生の活動とを比べたとき、
何もできていない自分がもどかしい。
まだまだ私にもできる事があるはず。
先生と全く同じ事はやろうと思ってもできない。

これから、できる事を探して行きたいと強く思った。

追記:先生はこの後、2010年1月20日に亡くなられました。

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このページは、tairaが2010年1月 2日 16:36に書いたブログ記事です。

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